#08 その買い物は、消費?浪費?投資? アメリカのブラック・フライデーから考える
10月も終わりに近づき、少しずつ今年の終わりが見え始めましたね。この時期になるとアメリカはもう年末ムードになってきます。ハロウィン、そして11月末のサンクスギビング(感謝祭)、12月にはクリスマスと行事が満載。贈り物シーズンでもあり、家族のシーズンでもあります。 今回は日本でも定着しつつある「ブラック・フライデー」について取り上げます。
アメリカで始まったのは1960年代と言われており、経済成長真っ盛り、消費の時代でした。2022年はどうでしょう?気候変動、円安、オイル高などの要因もあり、消費のあり方を見直す時期にきているのは間違いありません。
パタゴニアを始めとして、ブランドの「ブラック・フライデー」の取り組みには近年変化も見られ始めました。今回は、そういった事例も交えながら、ブラック・フライデーと消費について考えてみたいと思います。
そもそも、ブラック・フライデーとは?
「ブラック・フライデー」は、アメリカのサンクス・ギビングのギフトの売れ残りを一掃するためのセールとして始まったと言われます。そのため、サンクス・ギビングは毎年11月の第4木曜日で、その翌日がブラック・フライデーとなっています。
日本では2010年代に入ってから、スーパーマ…