米国のポートランド(オレゴン州)に移住をして、いちばん最初に驚いたのは、オーガニック商品の豊富さでした。野菜フルーツはオーガニック商品がほとんどのスーパーマーケットもあれば、卵はどのスーパーマーケットでも、消費者はケージフリーやオーガニックなど複数種類から選択することができます。
そして先日、「ポートランドのオーガニックな商品と、慣行農業のような既存の商品との間には価格の開きがどれぐらいありますか?」という問いをいただきました。エシカル消費にはお金がかかる。余裕がないときつい。という考え方が一般化していると思います。実際のポートランドのスーパーマーケットでのリサーチを開示しながら、今回は、オーガニック商品の消費と選択、そして暮らしへの影響を考えてみたいと思います。
まずスーパーマーケットに行ってみる
スーパーマーケットと言ってもさまざまです。日本でも、全国に展開されるスーパーマーケット、自然食品店、生活協同組合など、食品や消費財を選ぶスーパーはさまざまだと思いますが、そこそこのチェーン展開されたスーパーマーケットでは、オーガニックコーナーは、いまだ20%程度ではないでしょうか?
米国では、スーパーマーケットも、ターゲット、ウォールマート、フレッド・メイヤー、セイフウェイなど、どこの街にも複数あるチェーン大型店もあれば、トレーダー・ジョーンズ、ホールフーズなど、日本でもある程度名の知れた、人気のあるお店も存在します。
ホールフーズは、チェーン展開しながらもオーガニックにこだわったスーパーマーケットで、オーガニックな商品は、全体の7割ほど並んでいます(それも地域によって異なると思います)。
最近の傾向として、ポートランドの住宅街にあるフレッド・メイヤー(わりと大衆のスーパーマーケット)ですら、野菜・果物の売り場の半分がオーガニックな商品に切り替わっています。
(フレッドメイヤーのオーガニック売り場)
ポートランドとその近郊だけにある地域密着型のスーパーマーケット「Newseasons Market」に至っては、野菜・果物の8割ほどがオーガニックの商品です。
もちろん、どのスーパーマーケットにも、卵はさまざまな選択が可能なように複数の種類が並んでいます。
(卵はこんなにいろいろな種類があります)